2013年7月31日水曜日

お知らせ

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
2月より始めたこのブログですが、今月で一旦おやすみに入らせていただきます。
また再開した際には、宜しくお願い申し上げます。

2013年7月26日金曜日

アロマテラピーを仕事にするには?講師編

たまには、ブログのタイトルに相応しい内容を書いてみようと思います。

講師をしていると、「アロマテラピーを仕事にしたいんですけど、どうしたらいいですか?」という質問をよく受けます。

「ならば、アロマの仕事をしたらいいんじゃないですか?」と思うのですが(笑)、実際はもう少し具体的に話をしています。

まずは何がしたいのか。
講師をしたいのか、セラピストをしたいのか。
雇われて働きたいのか、開業したいのか。

ちょっとやる気のある人なら、求人情報に目を通すと思います。
すると、まず講師の募集は全くないことに気付きます。

ワタシの所属する(公社)日本アロマ環境協会では、インストラクター資格取得者はセラピスト取得者よりもはるかに人数が多いです。
そうでありながら、講師を雇えるほどのスクールの数はアロマサロンよりも極端に少ないのです。
しかも大手スクールの講師人をチェックしてみると、有名どころの先生方がいくつものスクールを掛け持ちしています。
入る余地なし・・と感じるはずです。

ワタシは一時期、とあるスクールで講師を採用する仕事をしていましたが、やはり認定校で教えたことがある人を優先的に採用していました。
募集をかければ1日で200人もの応募があったりもします。
そんな中、資格を持っているだけでは、どうしても勝てません。

では、どうしたらいいのか。
答えはとてもシンプル。まずは自分で始めることです。
知人を集めてスタートすることなら、比較的始めやすいと思います。

実際にワタシもそこからスタートしました。
地道に続けていると、知人が知り合いを連れてきてくれるようになりました。
受講料は安くてもきちんといただくことで責任感もより強くなりますし、相手にもきちんとした講座であるという信頼が生まれます。

アロマテラピーの世界って意外と狭いもので、そうやって活動を続けていると、どこからかふと声がかかることがあります。
もちろん、活動の実績を重ねることで、採用者側にもインパクトを与えることになるかと思います。

また認定校で教えるだけではなく、カルチャースクールや異業種とのコラボといった仕事の仕方もありますね。
まぁ、カルチャースクールはどこも大体アロマを教えている先生がすでにいるので、後者のほうがオススメです。

またご自身がアロマテラピー以外で得意な分野をお持ちであれば、それと組み合わせたレッスンを企画してみても面白いかもしれませんね。






2013年7月19日金曜日

女性特有のトラブルに☆クラリセージの魅力

今回は女性特有のトラブル対策にぜひ用意しておきたいクラリセージ精油をご紹介します。

クラリセージの香り。
実はワタシ。アロマテラピーを勉強し始めた20代前半の頃、1番苦手な香りでした。

アロマテラピー検定の香りあてテストでは、嫌いな香りが出たらクラリセージだ!と覚えていたほどです。

実際に生徒さんの中でも若い方の中には、顔をしかめる人もいらっしゃいます。
一方で年配の方には、比較的好まれやすい香りです。

クラリセージは直接嗅ぐと濃厚すぎる印象をもつ香りですが、希釈したりブレンドすることで深みある上質なハーブの香りを楽しむことができます。

クラリセージの最大の特徴といえば、エストロゲン様のスクラレオールという成分が含まれていることです。

エスロトゲンとは女性ホルモンの1つ。
エストロゲンとスクラレオールの化学構造が似ていることから、この成分が体内に入ると女性ホルモンのような働きをしてくれるのです。


したがって、月経に関するトラブルや更年期障害などの緩和によく用いられます。

スクラレオールの成分をより有効に活用するには先に述べたように体内に入ることがカギとなります。
というのも、ホルモンは血液中に放出されるので、同じルート、つまり血中にスクラレオールが入ることで脳がエストロゲンが増えたと誤って認識するのです。

そう考えるとオススメの使い方は、アロマトリートメント。
お腹や仙骨のあたりをゆったりとトリートメントしてみましょう。

ワタシは母が更年期障害でホットフラッシュが激しかった時期に、このクラリセージを用いてハンドトリートメントをしていました。
すると、その晩はゆっくりと朝まで眠れていましたよ。
血液は全身をめぐるので、手や腕といったトリートメントしやすい場所で行ってもいいでしょう。

では、香りを嗅ぐだけではどうなんでしょうか?
クラリセージには、酢酸リナリル&リナロールという成分がたっぷりと含まれています。
この2つの成分は、リラックスで有名なラベンダーにも多く含まれています。

以前、知人が月経不順で悩んでいたときに、クラリセージ精油をプレゼントしたことがあります。
彼女はこの香りをとても気に入って、寝る前にティッシュに垂らして香りを楽しんでいたそうです。

すると、3ヵ月以上こなかった月経がきて、それから毎月一定のリズムでくるようになったのです。

月経をコントロールするのは、脳の視床下部や下垂体です。
視床下部は外的ストレスの影響をとても受けやすい部分です。
過剰なストレスが原因でホルモンバランスが崩れることで、月経のリズムも乱れてしまいます。

アロマテラピーでは、香りを使って心と体をリラックスさせることができます。
彼女はクラリセージの精油が本来もつリラックスの力と、自分が好きな香りという2つの点で、リラックスできたのかなと思っています。


それから、これは個人的な使い方ですが、月経量のコントロールにもワタシはクラリセージを使っています。
クラリセージを使ってトリートメントをすると、一時的ではありますが月経量が増えます。
1
(1サイクル)の月経で出血する量は決まっているので、翌日から旅行に行くというときなどに、このような方法をとっています。

一方、サロンでのアロマトリートメントでは、出血が気になってリラックスできなくなることを考慮し、基本的に月経中のお客様にはクラリセージを用いた全身トリートメントは行わないことが多いです。
またリラックス、つまり鎮静作用がとても高い精油なので、車の運転前など集中力を必要とする際の前には使用しないようにしましょう



 

2013年7月12日金曜日

暑さ&熱中症対策アロマ

先週末は家族で九十九里へ。
かなりの暑さでバテてしまったようで、翌日何とも言えない倦怠感とめまい、吐き気が。
病院に行くと、熱疲労とのことでした。

熱疲労は、熱中症の症状を分類したうちの1つ。
大量の汗をかき、水分の補給が追いつかないと脱水がおこるのが原因です。
脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などがみられます。
行き帰りの道が事故渋滞していたので、トイレになかなか行けないと思い、水分を控えていたのを思い出しました。

たっぷりと生理食塩水を摂り、処方された薬を服用して休んだら回復しました。

熱中症にならないためには、エアコンを上手に利用したり、水分補給をしっかりと行うこと。
もちろん日々の睡眠不足や食事などにも気を配ります。

さて、アロマでは何か対策ができるでしょうか?

クールダウンさせる精油といえば・・ペパーミント。
実はミントの香りを嗅ぐだけでも、体はひんやり涼しさを感じるのです。

香りを嗅がない状態で水温28℃の水に手を入れて感じる体感温度と、ペパーミントの香りを嗅いだ状態で水温32℃の水に手を入れて感じる体感温度が同レベルであり、ペパーミントの香りを嗅ぐことで4℃も体感温度が下がるという実験結果が出ています。

※出典 「香りが感覚/使用感触の判断に及ぼす効果」
(株)資生堂製品開発センター香料開発室 庄司 健

さらに、ミント系の香りは不快感も軽減します。
空調温度28℃のオフィスで、ペパーミントなどをブレンドした香りを漂わせた場合と、そうでない場合で仕事をする人にアンケートをとった結果、「不快感を感じた人」の割合は、アロマを使わなかった日が11%だったのに対し、ミント系の香りを漂わせた日には4%に軽減しました。

※出典 「建築空間と香り―持続可能な社会を目指して
~天然成分のアロマを活用した執務環境の快適性に関する研究~」
東京大学生産技術研究所 馬郡文平

というわけで、手軽に暑さ対策するなら、アロマスプレーがオススメです。
室内でシュシュっと香りを広げてみましょう。

ちなみにペパーミントは体だけでなく頭もクールダウンさせてくれますよー

電車など出先の場合は、ハンカチやティッシュ、扇子や本のしおりなどにペパーミント精油を垂らして持ち歩いていると、スマートに香りを楽しめます。

また熱中症対策としてはアロマの濡れタオルもオススメ。
洗面器に冷たい水を入れてペパーミントとラベンダー精油を垂らしてよく混ぜ、そこにタオルを浸してしぼり、首や脇の下を冷やしつつ、体全体を拭きます。
そのあと、うちわなどで体をあおぐことで気化熱による熱放散を促進します。

我が家は夏場、ペパーミントのおしぼりを作って冷蔵庫に冷やしています。
またベランダで育てているハーブもおしぼりにクルクルっと巻いてパンパンと叩いて香りを移して同じく冷蔵庫で冷やしていますよ。



2013年7月5日金曜日

アロマテラピーとクレイセラピー


アロマセラピーと並んで、クレイ(粉末粘土)もひとつの自然療法として注目されています。

地中の粘土質を掘り出して日光で乾燥させて粉砕した良質のクレイは、その自然の力からさまざまな効能を発揮します。
またアロマテラピーとの相乗効果も高く、初心者でも扱いやすい自然素材です。

大地の恵み、クレイ(粘土)は地球上の動植物にとって治癒効果のあるものとして古来から認識されてきました。
ヨーロッパにて人間は動物のまねをして、クレイを使い始めたと言い伝えられています。 
 

クレイは岩石が変化して出来たものです。
太古の昔、地球上で、爆発した火山の灰と溶岩が、周辺の海や谷の底に何層にも堆積し、長い時間と地殻変動による巨大な圧力も加わって変化、熱成し出来ました。 

地球上に存在するクレイはいろいろあります。
クレイは含まれているミネラルとその比率によって色合いが違います。
クレイは天日干されることで、ミネラル分がより活性化して豊富になります。
天日干させるとクレイには太陽光線の宇宙エネルギーすべてが含まるのです。
また、そのミネラル分の違いは色によって識別されやすいため、ホワイト、イエロー、レッド、ピンク、グリーンといった具合に種類分けされています。

クレイの主な成分(約40%)はシリカ(ケイ土)で、この他、酵素、マグネシウム、カルシウム、鉄分、ナトリウム、亜鉛、クロロフィル等が含まれています。

これらのミネラルは体内に容易に吸収され、さらにマイナスイオン化して体内への取り込みを促進します。
このようなクレイの自然の力を利用して、身体のシステム正常化に役立てることができるのです。

 
ここでオススメしたいのがクレイパック。
クレイの美容への作用は、強力な抗菌作用と消毒作用。
血液循環の促進、毛細血管の収縮力や拡張力をよくする。
皮膚の古い角質や汚れを除去する。
しわを防止し皮膚の弾力回復に役立つなど、とても多様です。


粉末状のクレイは水に溶かしてペースト状にして使います。
肌にパックしたり、布に塗って湿布として患部につけたりします。

必要な水の量は、そのときの温度や室温などによって変わってきます。
少しずつ足しては混ぜて、マヨネーズくらいの固さにしましょう。
フローラルウォーターを使うと香りもよく、パックタイムがより楽しめます。
精油をプラスする場合は、少量のキャリアオイルに精油を1滴入れたものを加えて混ぜます。
精油やキャリアオイルを入れるとクレイの効果はやや弱まります。

出来上がったクレイパックは乾いた肌にのせて、乾ききる前に落とすことがポイントです。
クレイには清浄作用があるので、そのあとに洗顔料を使った洗顔は必要ありません。

クレイの1つカオリンは乾燥肌の方やクレイ初心者の方でもトライしやすいですよー

2013年6月28日金曜日

人体実験で得た!?いざというときの救急アロマ

先日、思いっきり机の角に足をぶつけて痣(あざ)ができてしまいました。
痣に有効なのはヘリクリサム。
サイプレスやゼラニウム、カモミール・ローマン、カモミール・ジャーマンもオススメです。

その昔、人体実験が大好きだったワタシは、いつ転んで痣ができても対応できるようにヘリクリサムのジェルクリームを常に持参していました。
ヘリクリサムには血が固まるのを防いでくれる作用があります。

すると、ついに(笑)会社で転んだのです。
すぐさま塗布すると、血がふわ~っと溶けだしていくでは!
これにはただただ驚きでした。

実際にヘリクリサム精油を使った臨床検討も行われていると聞きました。
打撲や痣、皮下出血などの患部にヘリクリサム精油を塗布したところ、そうでない場所に比べて30%近く早期治癒が認められたそうです。

もう1つ、ワタシがよくやってしまうのが火傷。
火傷の場合は、まずは冷やすことが大切。
アロマの勉強をしている人は、ルネ・モーリス・ガットフォセが頭に浮かび、すぐさまラベンダー精油を使いたくなるのでは?
でも、すぐにオイルモノを使うのはNG。
皮膚が焼けてしまいます。

流水で冷やした後は、ラベンダーの冷湿布やラベンダーウォーターを使います。
これもすでに人体実験済みでございます。

サロンでの仕事中のこと。
ハーブディーをお出ししようとポットのお湯を使おうとしたら、うっかり腕にお湯がかかってしまったのです。
しかも、かなりの広範囲。

ひとまずハーブティーをお出しして、カルテをご記入いただいている間に、裏ですぐさま火傷対応。
まずは流水でしっかりと冷やし、惜しみなくラベンダーウォーターをふりかけ、ラベンダーの冷湿布。
その上に保冷剤を置いて・・
これを素早く繰り返していたら、本当にカーっとした熱がとれたんです。
しかも痛痒さも軽減して赤みもかなりひきました。

アロマトリートメント中も腕に違和感なく、改めてラベンダーの凄さを実感したのでありました。

精油は治りかけのあたりから使い始めます。
ラベンダーやカモミール・ジャーマン、ニアウリなどがオススメ。
クリームやジェルを作って塗布します。

切り傷や擦り傷には、ティートリーやラベンダー。
有効な成分が多いだけでなく、しみにくいのでオススメです。
ユーカリやベンゾイン、パルマローザも使えます。

さて、次はどんな人体実験をしようかな~

2013年6月21日金曜日

メンズアロマテラピー

アロマテラピーというと、女性のイメージが強いですね。

スクールでも生徒さんのほとんどが女性です。

ところが、ここ数年「メンズアロマテラピー(アロマセラピー)」というカテゴリができ始め、男性のみのアロマスクールが開設したり、アロマショップで男性を見かける機会が増えてきました。

考えてみれば、男性が美容院に通うというのは父親世代では考えられなかったような・・
男性が美容院に通うことに違和感がなくなってきた今、アロマテラピーも男性の中で当たり前のように親しむ日がくるような気がしています。

実際にうちの主人は、もう7年近く手作りアロマ化粧水を愛用しています。
そのときの肌悩みに合わせて作ってあげていますが、ここ数年は何の精油が入っているかを香りで当てたり、使う精油をリクエストするようになってきました。

というわけで今回は、アロマに親しむ主人から男性ならではの悩みを聞き出したので、それに対応するアロマケアをお伝えしたいと思います。

●水虫のかゆみ
水虫は白癬菌と呼ばれる真菌が繁殖して起こる皮膚病。
抗真菌作用や抗菌作用のある精油を使います。
簡単なのは足浴。
天然塩かキャリアオイルにティートリー精油3滴入れてかき混ぜます。
お湯をはった足浴用のたらいに入れてよくかき混ぜて足浴しましょう。
足浴後は、コーンスターチや米粉にラベンダー&ティートリーを入れてかき混ぜて、パウダーをはたきます。

●体臭ケア
さっぱりとした香りを上手に使うのがポイント。
1番のオススメはサイプレス。
サイプレスは過剰な体液を抑えたりデオドラント効果が期待できます。
多汗の傾向にある人向きの精油です。
アロマスプレーとして携帯したり、入浴時に使いましょう。
爽やかなレモンの香りと組み合わせるのもオススメです。

●薄毛・抜け毛
遺伝や加齢だけでなく、ストレスも要因の1つ。
好きな香りを使ったり、血行促進のローズマリー、頭皮の皮脂バランスを整えるシダーウッド、リラックス効果の高いマジョラムなどで、スカルプケアをしてみましょう。

●顔のてかり
体臭ケアでも触れた過剰な体液を抑えるサイプレスがオススメ。
またレモンは無駄な脂を取り除いてくれます。
ただし光毒性があるので、紫外線に当たらないように注意が必要です。
シダーウッドやゼラニウムも向いています。